その他

放射能対策と水素水についての研究論文①|精子と造血機能の保護について

≫放射能対策に水素が有効?

こちらの記事で、放射能対策に水素が有効である可能性について書きました。

この記事で参照している水素と放射能についての研究論文は、日本医科大学の太田成男教授のサイトで紹介されていたものです。

どうしてもこういった「放射線には〇〇が有効」という言説は、なかなか信じづらく、迷信のように扱われることもあると思うので、今回太田教授が紹介されていた論文がどういうものなのか、詳しく見てみようと思います。

 

水素水が放射線による精子と造血機能の損失を減らす

Med Sci Monit. 2012 Mar;18(3):BR89-94.

Hydrogen-rich saline protects spermatogenesis and hematopoiesis in irradiated BALB/c mice.
Chuai Y1, Shen J, Qian L, Wang Y, Huang Y, Gao F, Cui J, Ni J, Zhao L, Liu S, Sun X, Li B, Cai J.

こちらの論文は「水素が豊富な生理食塩水が、放射線を照射されたマウスの精子と造血の機能を保護する」という題名になっています。

ronbun1

 

それでは論文の概要をみてみましょう。

背景

最近の研究では、水素分子(H2)は、酸化ストレスを減少させることにより、有効かつ安全な放射線防護剤としての力を持っていることが示されています。

この研究の目的は、水素分子(H2)が放射線誘発傷害から精子形成および造血を保護することができるかどうかを調査することでした。

材料/方法:

H2は、我々のつくった器具を用いて生理食塩水に溶解させました。照射については、照射センターでのコバルト60ガンマ線を照射が使われました。

精子細胞数のカウント及び組織学的分析が、精子形成を評価するのに使われました。内因性造血脾コロニー形成(endoCFUs)、骨髄有核細胞(BMNC)および末梢血(PB)白血球が造血を評価するために使われました。

結果:

この研究は、放射線を照射する前にマウスに水素分子を飲ませると、精子細胞数を増加させ、放射線から精上皮を保護することができることを実証しています。

また、水素分子が大幅にendoCFUs、骨髄有核細胞および白血球の数を増加させることができることを実証しています。

スクリーンショット 2016-06-06 19.23.58
水素水を飲んだグループ(H+)のほうが飲んでいないグループ(H-)に比べて、放射線照射後(右へいくほど線量が高い)の精子量が多くなっています。

 

結論:

この研究は、放射線を照射されたマウスにおいて、水素の豊富な生理食塩水(水素水)を飲むことが精子形成および造血を部分的に保護することを示唆しています。

 

概要はこのようになっており、こ水素水をとることによって放射線によるダメージを軽減できる可能性について示唆されています。

マウスによる実験なので、ただちに「人に効果がある」とはいえませんが、放射線対策を考えている方には参考になる研究だと思います。

 

 

放射線副作用軽減薬との関係

この概要には載っていないのですが、同じ論文内で「アミフォスチン」という放射線の副作用を軽減する薬との関連についても実証されているらしく、太田教授が次のように書かれています。

放射線の害は、放射線が水と反応して、活性酸素が生じるからです。

もしそうなら、抗酸化物質で放射線の害をくいとめることができるはずですが、どの抗酸化物質でも効果がでるというわけではありません。

たったひとつだけ、放射線の副作用を軽減する抗酸化剤が米国では薬として承認されています。アミフォスチンという薬です。この薬は放射線の副作用を取り除いてくれるのですが、残念ながらアミフォスチンによる副作用が強いので、口内炎がひどいときにだけに限定されて使用されています。

そこで、放射線の副作用を軽減し、副作用が少ない放射線防護薬が待ち望まれていたのです。その薬は、水素(H2)でした。

この論文では、水素がアミフォスチンと遜色ない効果を示しました。

アミフォスチンと遜色ない効果があるということは、水素にも放射線防護の効果が十分あるという証拠です。水素は、副作用がないので、放射線の健康被害から護るには最適です。
福島の子供たちには、水素水を飲んだり水素入浴したりして、水素をたっぷりとり、放射線など気にしないで外で元気に遊んでほしいと思います。

 

太田教授は「福島の子供たちに水素を」とおっしゃっていますが、福島の子はもちろん、関東をはじめ日本の他の地域の子どもたちにも、できるかぎり多くの水素を生活の中でとっていってほしいと思います。